2019年3月17日日曜日

🌟歌うママ防災士が講演



すごい防災テクニックとは?

豊かな表現力でみんな納得!




「市民防災の日」講演会が17日、福岡市役所講堂で開かれ、東日本大震災と熊本地震という2度の大震災で被災して得た教訓を語り続ける熊本県和水町在住の柳原志保さんが、災害に備える「心構え」を話してくれました。

2011年、宮城県多賀城市で東日本大震災に遭った時の経験から語り始めました。実は、地震への備えをしていなかったため、避難所で「寒い」「おなかが減った」と訴える小学1年生と保育園児の2人の息子に何もしてやれなかったそうです。「備えが必要だと知っていたのにしなかった」と深く後悔したそうです。

「みんな(備えを)やろうと思っているけど忙しい」。その結果、「いつ(地震が)来るか分からないのに備えるのは後回しになる」というのが実情です。それ以来、柳原さんは「後悔しない人を増やしたい」「備える気持ちを持つようになってほしい」という願いで講演を続けています。防災士の資格も取りました。

「来るといわれながら今日と思っていなかった」「まだ大丈夫だろう」「前回はこの程度だったから」・・・と自分の都合のいいように思いがちなのが人間。柳原さんは、何度も何度も、「備える気持ち」の重要さを強調しました。

「もしもに備えるいつも」、が合言葉だそうです!

また、具体的対策として「非常用持ち出し袋には自分の好きなものを入れる」「アレルギーなどを記入したパーソナルカードを作る」「情報は自分で取りに行く」「クロスロード(災害対応カードゲーム)で判断力アップ」「役員は頑張りすぎない」「子どもにも役割」「高齢者の役割も」「一人一役」「新聞紙でスリッパづくり」「レジ袋で三角巾」「避難所はホテルではない」「一人一人が自分で動く」「福祉避難所が使えないときは一般避難所で受け入れを」など、実際に役立つことをたくさん教えてくれました。

避難所で嬉しかったことを尋ねられると、「自分の話しを聞いてもらったこと」と答えていました。最後に復興支援歌「花は咲く」を素晴らしい声で歌い始めると、皆さんも一緒に歌っていました。

柳原さんは芸能スクールのスタッフの経験からか、大きなジェスチャーや明瞭な発音、分かりやすい言葉使い、理路整然とした話運びで、350人という満員の聴衆を最初から話に引き込みました。柳原さんは「しほの部屋」というホームページを開いています。各種記事が読めるほか講演依頼などはここから申し込めます。
以下の画像は話の要点です。拡大して読んでください。

高齢者にもやれること


普段のお付き合いが大事

子どもにもできること


ローリングストック

女性トイレの数に注意



避難所運営で注意


「クロスロード」の質問

会場は超満員でした

新聞紙でスリッパづくり

「花は咲く」の歌声は最高!