紙筒で白内障の視野の狭さを体験 |
思いきり恥ずかしさを払拭!
見つめ合い・触れ合い・語り掛け!
「心の底からの優しさ」が大切!
中央区専門職による在宅医療・介護の出前講座「元気なうちから知っておきたい、在宅医療と介護」の第2回目講座が20日、高宮公民館で開かれました。
今回のテーマは、「家族が認知症かも」と感じた時の対処法。認知症患者に接するテクニックを学んできたユマニチュード地域リーダーの久米洋子さんが、約30人の参加者を前に、プロジェクターで映像を流しながら、具体的にわかりやすく教えてくれました。
ユマニチュードとは、フランスの体育教師が考え出した認知症ケアの方法。「相手の瞳を正面から見る」「歌うように穏やかにポジティブな内容を話す」「ゆっくりと包み込むように触れる」「可能な限り立ったり座ったりする」の4つの柱をもとに認知症患者に接していきます。
映像では、考案者のイブ・ジネストさんが来日して、認知症の父や母、妻を介護する家族にユマニチュードを学んでもらい、実行して効果が出た様子を紹介。涙を流して喜ぶ家族の姿が、参加者の感動を呼び起こしていました。
会場では、白内障になったときの視野の狭さを実感するため、トイレットペーパーの芯の紙筒を使って周りを見たり、隣の人と互いに見つめ合ったり、の体験をしました。
相手の目を見て話したり、スキンシップを交わすのが得意ではない人もいましたが、「思い切って恥ずかしさを振り払うことが大切と思った」「テクニックを身につけるとともに、本当の優しさという裏付けが必要」などの感想が聞かれました。
次回は最終回。来年2月21日(金)午前10時から。テーマは「いざという時の頼れる福祉用具・住宅改修」。事前申し込み不要です。気軽に参加して下さい。
見つめ合うのも重要です |
優しく話してくれた久米さん |