2019年6月21日金曜日

🌟青少年育成連合会が講演会開催

子どもの虐待を防ごう! 周囲の声掛けも大事!

熱心に耳を傾ける参加者




高宮校区青少年育成連合会は6月20日午後7時から、高宮公民館ホールで、「子ども虐待の理解と対応~地域でできる支援を考える~」をテーマに、講演会を開きました。


講師は、福岡市子ども家庭支援センターはぐはぐの河浦龍生先生。


児童虐待の現場に長く携わり、現状を見つめてきた先生ならではの切り口で、現代の児童虐待についてお話しされました。地域住民みんなが、「地域の大人」として、子どもを見守ること、虐待をしてしまう親を孤立させないことなどが大事なことだと力説されました。様々な事情によりケースは異なりますが、子どもの心身に与える親の影響の大きさは同じだということです。

また、「虐待をしたくて産む親はいない」と、その背景に目を向ける必要があることも指摘されました。貧困などの経済的理由、育児疲れなどの心身的理由・・・。様々な要因が重なり、しかも吐き出し口もなくなると、親にとってそれが耐え難い苦痛となった時に、暴力や暴言といった、表に出てしまうことに繋がるそうです。

気持ちが煮詰まった時の吐き出し口を作り、社会的孤立をなくすため、近所の他人が、「大丈夫?」と温かい声かけを始めることからやってみてはどうでしょうかーーとアドバイスされました。


約1時間15分の講演の後、質疑応答の時間が設けられ、参加者から次々に手が挙がりました。


河浦先生は、「なんとなく感じた違和感で構いません。区役所の子育て支援課でもいいし、えがお館(こども総合相談センター)でもいい。そこに行って、いま感じていることをそのまま伝えてみてください。救える命を救う義務が、国民全員にあるのです」と締めくくられました。


参加者は熱心に耳を傾けてメモを取るなど、高宮校区住民の関心の深さが窺えました

右が河浦先生

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